石膏ボードの捨て方・処分方法 個人で廃棄・無料で捨てられる?

石膏ボードとは?

石膏ボードとは、別名プラスターボード、ウォールボード、ジプサムウォールボードなどともいわれる焼いた石膏と水を混ぜて板状にしたものです。

石膏ボードはよく一般的な住宅の壁で使われているほか、カッターなどで簡単に切断でき加工がしやすいためDIYなどで用いられることが多いです。
また、耐火性・遮音性・防火性などに優れているため建築物などにも幅広く使用されています。

こちらの記事では、石膏ボードの捨て方・適切な処分方法についてお伝えしていきます。

DIYに使って余った石膏ボード「どう捨てるの?何ゴミ?」「個人で使った石膏ボードの捨て方は?」などお困りではありませんか?

調べていくと「産業廃棄物」や「最終処分場」、「マニュフェスト」など聞きなじみのない言葉がたくさん出てきて分からない…そんな方に向けて分かりやすく・詳しく解説いたしますので、是非参考にしてください。

石膏ボードの捨て方・処分方法は?

石膏ボードは産業廃棄物の「ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず」に分類されるため、一般ごみとして処分することはできません。
用途や排出元に関わらず産業廃棄物となるため、個人で捨てる場合も同様に産業廃棄物となります。

また、1枚のみ・少量・細かく粉砕したとしても石膏ボードを一般ごみとして捨てるのは違法行為・NGとなります。購入したホームセンターなどで引き取りもできません。
石膏ボードはホームセンターで無償回収などを行っていないことをよく覚えておきましょう。

 産業廃棄物とは?

産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じる廃棄物のうち20種類の廃棄物のことをいい以下のものが当てはまります。

燃え殻・汚泥・廃油・廃酸・廃アルカリ・廃プラスチック類・紙屑・木くず・繊維くず・動物系固形不要物・動植物性残渣・ゴムくず・金属くず・ガラス及び陶磁器くず・鉱さい・がれき類・動物の糞尿・動物の死体・ばいじん類・上記の18種類の産業廃棄物を処分するために処理したもの(コンクリート固形化物)・その他(前述した廃棄物・航行廃棄物、携帯廃棄物を除く輸入された廃棄物)

石膏ボードの正しい捨て方

①産業廃棄物処分業許可を取得している業者に頼んで処分してもらう

石膏ボードを業者に依頼して処分する際には、「産業廃棄物処分業許可」を取得しているかどうかを必ず確認してください。許可のない処理業者に依頼してしまうと、依頼した人も法律により罰せられてしまいます。
石膏ボードを産業廃棄物回収業者に依頼して処分するときにかかる費用は、1枚当たりおおよそ2,000円前後となっています。

産業廃棄物処分業許可とは?

産業廃棄物処分業とは、産業廃棄物の処分(中間処理、中間処分)を業として行う業者のことで、管轄する都道府県知事の許可が必要となります。

②自分で廃棄する

自分で石膏ボードを捨てるには、まず個人事業主である必要があります。
個人事業主であればマニュフェストを発行して最終処分場に産業廃棄物を持ち込むことができます。
自分自身で持ち込む場合、業者に依頼する費用は掛かりませんがマニフェストを作成する手間がかかります。
マニフェストには、委託する廃棄物の品目や種類・事業者名など書き込む項目がとても多く慣れていない方にとっては作成が難しく感じるかもしれません。
個人事業主でない一般の方が石膏ボードを捨てるには、上記(産業廃棄物処分業許可)の業者に依頼して石膏ボードを捨てる方法しかありません。

最終処分場とは?

廃棄物を埋め立てて最終的に処分を行う施設のことです。燃やしたごみの灰や不用品のリサイクルが困難なものを処分するための施設で遮断型・安定型・管理型の3種類に分かれています。
埋め立ての土地にも限りがあるため、現在のスピードでごみを出しているとあと20年ほどでごみを埋める場所がなくなると言われています。

マニュフェストとは?

マニュフェストとは「産業廃棄物管理票」という廃棄物の処理が適正に実施されたかどうかを確認するために作成する書類のことです。

排出者にはマニフェストを作成して産業廃棄物が最終処分まで適切に処理さたかどうかを確認する義務があります。

なぜ石膏ボードは捨てられないの?

石膏ボードは安価で手に入り便利な一方で、埋め立てて処分してしまうと人体に有害性のある硫化水素を発生させる危険があります。そのため産業廃棄物として正しく処分する必要があります。

雨水・細菌などで化学反応を起こし人体に悪影響を及ぼすため、普通に使用するには問題ありません。

石膏ボードの捨て方¦おすすめの業者は?

石膏ボードを産業廃棄物回収業者に依頼して処分するなら、株式会社アール・イー・ハヤシがおすすめです。産廃処理業者を選ぶ際には、無許可営業を行っている所や正しく処分せずに不法投棄をする業者ではないか正しく見極める必要がありますが決して簡単に行えることではありません。

その点、アール・イー・ハヤシは創業50周年を超える産廃処理業者で、「産業廃棄物処分業許可」に加えてより厳しい基準に適合した産廃処理業者を認定する制度にて東京都から「優良認定業者」と認定されています。

石膏ボードの捨て方・処分方法¦よくある質問

石膏ボードは少量なら一般ごみとして捨てられますか?
石膏ボードは産業廃棄物に当たるため、少量の場合でも可燃ごみや不燃ごみとして捨てることはできません。
石膏ボードはホームセンターで引取りしてますか?無償引取りはしている?
石膏ボードをホームセンターでは無償有償関わらず引取りはしていません。
使用して余った石膏ボード、使用済の石膏ボードはホームセンターでは処分できないということを覚えておきましょう。
石膏ボードにはアスベストが含まれていますか?その判断方法は?
石膏ボードの製造番号には、製造年月日や製造元情報が記載されていることがあります。
製造年を確認してアスベストが使用されていた年代かどうかで判断が可能です。
石膏ボードは砕いて捨てられますか?
石膏ボードは、一般・法人関わらずどこで使用されていたものであっても「産業廃棄物扱い」となります。そのため、砕いて小さくしても一般ごみとして捨てることはできません。
必ず最終処分場への持ち込みをするか、産業廃棄物処分業の許可を持つ業者に依頼して処分しましょう。
プラスター板(プラスターボード)の捨て方は?
プラスター板(プラスターボード)とは、プラスターを芯材にした天井や壁に使われる板状の建築資材のことです。石膏ボードとは、違うように思えますが同じものとなります。
そのため、プラスター板(プラスターボード)を捨てる場合も石膏ボードと同様に産業廃棄物となります。 どこで使われていたものであっても産業廃棄物となるため、個人でDIYやリフォームなどの材料として使用していた場合は必ず適切に処分しましょう。

石膏ボードの捨て方・処分方法¦まとめ

ここまで石膏ボードの廃棄方法について、解説してきました。
石膏ボードは、防火性や耐火性があり機能が優れているだけでなく加工が簡単・価格が安いことから大変人気な建築材料として有名です。
一方でDIYやリフォーム・工事などで使用して余った場合、どう捨てればよいのか分からずそのまま放置…なんてこともよく耳にします。
この記事を参考に、正しく石膏ボードの処分方法を理解して早めに処分をしましょう!

 石膏ボードは個人で捨てる場合でも「産業廃棄物」に分類される

 産業廃棄物の捨て方は2つ、最終処分場へ持ち込むか産廃処理業者に依頼する

 石膏ボードの処分なら「アール・イー・ハヤシ」にお任せ!!